社会福祉士は、介護福祉士、精神保健福祉士と並ぶ日本三大福祉士の一つです。
社会福祉士が担当するのは介護をこれから必要とする人たちで、何らかの形で介護や支援を受けようとするときどういったサービスがあってどんな補助制度で利用をすることができるかということをアドバイスしていきます。
介護を必要とする人は高齢者だけでなく、障害者や生活保護を必要とする人、あるいは児童などといった人たちも含まれます。
ですので社会福祉士として勤務をする場合には介護と福祉を行う施設一般が対象となるので、幅広い業務分野から仕事を探していくことができます。
アドバイスする支援の内容は、利用可能な施設の紹介のほか、補助金制度の案内、各種手続きの代行、介護に必要な器具などのレンタルなどさまざまです。
勤務をするにあたってはまずは社会福祉士の国家資格に合格して免許を受ける必要があります。
社会福祉士の仕事は、言い換えるならば「ソーシャルワーカー」としての業務となります。
ソーシャルワーカーとは、担当する地域で介護や援助を必要としている人たちの住宅を訪問し、様子を見たり必要な支援がないかをアドバイスしていく業務のことです。
日本においてはどちらかといえばムラや町といった地域でそうした支援活動を行ってきたという歴史があるのでまだそれほど認知度は高くありませんが、高齢者の孤立や核家族化による子供の支援の不足などといった社会情勢を背景に、社会的な意義はどんどん深くなってきています。
社会福祉士の資格をとるためにはいくつかのルートがありますが、どのような場合でもテストだけで合格することはできず、何らかの形で現場経験ないしは研修期間を積まなくてはならないこととなっています。
そのため資格を取得するまでだけでもかなりの時間がかかり、さらに一人前として仕事をしていくためには勤務後に地域の特性や利用できる制度・サービスを熟知し、現場での経験をしていかなくてはなりません。
ですので介護・福祉系の仕事の中でも特に専門性が求められる仕事というふうにも言えます。
社会福祉士は現場経験や学習過程など業務を担当するまでに長い時間がかかる仕事である反面、キャリアアップがしやすく待遇面にも反映がさせやすい仕事となっています。
最初はホームヘルパーや介護福祉士として現場経験を積み、そこから地域の介護や福祉のことを学んで社会福祉士を目指すといったルートもよくとられます。
社会福祉士としての勤務先としては、公的機関である各自治体の福祉課窓口の他、病院や民間の福祉関連施設などがあります。
また独自にNPO法人などの組織で地域のための支援活動をしていくという社会福祉士の人もいます。
給与としては平均で約21万円とそれほど高いわけではないのですが、他の介護や福祉系の仕事に比べれば高額に設定されている場合も多く、施設運営に携わる管理職も目指せるなど将来性は高い職業となっています。
@ 2014 介護のお悩み110番