福祉住環境コーディネーター検定試験

試験概要

福祉住環境コーディネーター検定試験は、高齢者が生活する住宅や施設をより使いやすい形として整えていくための仕事です。

現在でもよく住宅の“ユニバーサルデザイン化”や“バリアフリー化”が言われていますが、これは決して他人ごとではなく、体の自由が効きにくくなる高齢者が暮らす全ての環境において必要になることです。

しかし専門的な知識がない場合には、現在の住宅においてどのようなところに不具合があり、どういったところで事故が起こりやすいかということがわかりません。

ですので、福祉住環境コーディネーターという専門的な知識を持った人材がそれぞれの住宅における不具合を指摘し改善していくことでより生活をする高齢者にとって過ごしやすい環境を作っていくことができます。

資格取得までの主なルート

福祉住環境コーディネーター検定試験では特に何らかの受験資格は求められません。

それまで介護や福祉の現場にいた人であるかどうかにかかわらず、誰でも受験を申し込むことができます。

試験は1~3級までに分かれており、自分のレベルにあった級数からの受験ができますが最も高い1級については2級に合格をしていることが受験条件となっています。

3級と2級はマークシート式で行われますが、1級では記述式試験が加わります。

試験は年に2回となっていますが、1級のみが年一回だけです。

試験は7月と11月で、1級試験は11月の時期に合わせて行われます。

3級と2級は同じ日程で行われるので、併願をして受験をすることもできます。

資格取得後の主な進路

福祉住環境コーディネーターの資格取得後には、介護や福祉の分野だけでなく保健・医療分野や建築・住環境の分野で就職をすることができます。

現代においては高齢者の利用施設は隔絶されるものではなく、一般の人も使用する当然の施設となっています。

そのため住環境や施設を高齢者向けにするための専門的な知識を持った人材はかなり広く求められます。