福祉情報技術コーディネーター認定試験

試験概要

福祉情報コーディネーター認定試験は、一般財団法人全日本情報学習振興協会が主催する高齢者のためのIT操作を教える人材を育成するための試験です。

現代においてはインターネットはほぼ全ての世帯に普及しており、高齢者もごくあたりまえに日常の中にインターネットやその関連技術を利用するようになっています。

しかし若い世代のうちからIT技術に関わってきた人たちとは異なり、高齢者にとってはまだまだIT技術は理解しがたいところも多く、大きな失敗をしてしまうようなこともあります。

そうした場合を想定し、あらかじめ高齢者にありがちなITに対しての疑問や不安に応えわかりやすく説明していくようにするのが福祉情報コーディネーターとしての役割になってきます。

資格取得までの主なルート

福祉情報コーディネーター認定試験は1~3級までに分かれており、それぞれ段階によって求められるITに対しての技術が異なってきます。

一般のIT系技術資格と大きく異なるのは、技術や知識が健康な人たち向けではなく視力や操作能力に何らかの障害がある人を前提にしているということです。

そのため試験内容としてはITを利用する人に障害があった場合どういった対処方法があるかといったことを学ぶことになります。

障害にも幾つか種類があり、実際に操作をする肢体の障害だけでなく、視覚障害や聴覚障害、言語障害といったことがあります。

そうしたケース別にどういった利用方法があるかということを学ぶのがこの福祉情報コーディネーター認定試験での大きな役割になります。

資格取得後の主な進路

福祉情報コーディネーターは、それ自体が独立した仕事になるというよりは、別の福祉資格を持つ人が知識として知っておくことによりより深い介護をしていくことができるものと位置づけられています。

在宅で自宅にインターネット回線を引いている人はもとより、老人介護施設内でインターネット利用をする場合の注意点などをアドバイスしていきます。

将来的には独立した高齢者向けのIT教育機関としての業務ができる可能性もあるでしょう。