介護を在宅で行っていると入浴介助をするのがとても大変だという人は多いでしょう。入浴を上手にするコツに関しての質問についてここでは見ていきましょう。
お風呂に入りたくないと拒否される方もいらっしゃいますが、そのままでは不衛生ですので、その場合は清拭を行います。まずタオルは4枚用意しておくといいでしょう。3枚はぬらして体を拭きます。そしてもう1枚は清拭後に水気を拭くものです。しっかり浴槽につかることができない人などは、清拭で入浴をすることになると思いますので、タオルは4枚用意しておきましょう。
そしてそのタオルですがぬらして体を拭くものに対しては、ビニール袋に入れて電子レンジで3分ほど温めておくといいでしょう。清拭の手順ですが始めるまえに、排泄を済ませます。食事前後1時間以内ではないことを確認し、部屋の温度は20度以上になっているのか確認します。頭、手、胸、おなか、背中、足の順番できれいに拭いていきましょう。
入浴拒否されても足湯は効果的です。お風呂に入ることを拒否されている人でも足湯をすればもしかするとお風呂に入りたいと思えるようになるかもしれません。足の湯手順としては、用意するものは大き目のたらいやバケツ、お湯は38度から42度に設定して、乾いたタオルとマットを用意しておきましょう。足に入れる時間は5分から10分が目安です。
お風呂という言葉を聞いただけで入浴拒否をしてしまう人もいると思いますが、その場合は声のかけ方に工夫をしてみるといいでしょう。例えばエステをしてあげると誘ってみるとか、夜に入るのが億劫なのであれば、お昼に入ることを進めておくとか、声をかけるかけ方を工夫したりこれまでと変えれば意外と素直に入ってくれることが多いでしょう。
お風呂のリフォームを検討されているようですが、お風呂場で転倒しないようにするために環境を整えるといいでしょう。例えば浴槽を浅くして、浴槽に手すりをつける、お風呂場に行く扉に段差がある場合は段差をなくす、との開口幅が狭い場合は広げるなどすると転倒防止にもつながります。
入浴介助はとても大変で体力も必要です。介護を受ける人も介護する人も大変かと思いますが、専門のグッズを使えば楽になることもあります。例えば高さ調整つきの浴槽の手すりなどを後付けできるタイプもありますので、こちらも便利ですし、折りたたみ可能な肘掛つきのイス、すべる可能性がある場所滑り止め防止のシートを張るのも便利です。また段差がある場合に調整できるプラスチック製のすのこなども販売されているのでこれらを使うとスムーズに入浴できます。
@ 2014 介護のお悩み110番